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……と、その時──
「こんな所でなにをやってるんだい?」
聞き覚えのある男の声にナオは目を開いた。
──目の前にはホロミ先生がナオの前に立っていた。
「先生なんでここに……?」
「『なんで』って……この辺に住んでるから。というよりも、一体これはどういう状況だい?」
「ホロミ先生! はやく逃げて! あの子供がレミアさんとコズミを殺したんです!」
「レミアが……?!」
ホロミ先生は一瞬、戸惑いの表情を浮かべたが、レミアの死体を見ると落ち着きを取り戻した。
「なるほど……またか……」
すると、ホロミ先生に向かって少年が走りだした──
「先生っ! にげてっ!」
「──?」
ホロミ先生は咄嗟に後ろを振り向くと、ホロミ先生の目前で少年がガバッと大きな口を開けた──
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