FILE01.捕食魔事件

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──グルルルル…… (あ、お腹なっちゃっタ……ひひヒヒ……ごめンね。きみのニク、食べタら美味しそウ……ねえ……食べテいいかナ?) (ええ、どうぞ)  レミアは戸惑うことなく制服のボタンを外し、上衣をあっさりと脱ぎ捨てた。  血塗れの少年はレミアの真っ白な肌に吸い込まれるようにして、ガシッと抱き着いた。   血塗れの少年がレミアの首筋にかじりつくと、レミアの首筋からツーっと赤い血が一筋の線となって滴り落ちる。 (……どう? おいしい?) (……ウン……やっぱリ……お母サんの作るご飯ワとってモおいシい……)  血濡れの少年の目から血と混じって温かな(しずく)が頬を伝う──  現実の世界で血塗れの少年はレミアの血肉を食しながら、レミアの胸元からパックリと裂いて現れた大きな口に喰われ、徐々に呑み込まれていく。 ……血塗れの少年はレミアの体に吸収される寸前、あどけない顔でくしゃっと微笑むとレミアに告げた。 「……“ごちそうさまでした”……」
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