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──グルルルル……
(あ、お腹なっちゃっタ……ひひヒヒ……ごめンね。きみのニク、食べタら美味しそウ……ねえ……食べテいいかナ?)
(ええ、どうぞ)
レミアは戸惑うことなく制服のボタンを外し、上衣をあっさりと脱ぎ捨てた。
血塗れの少年はレミアの真っ白な肌に吸い込まれるようにして、ガシッと抱き着いた。
血塗れの少年がレミアの首筋にかじりつくと、レミアの首筋からツーっと赤い血が一筋の線となって滴り落ちる。
(……どう? おいしい?)
(……ウン……やっぱリ……お母サんの作るご飯ワとってモおいシい……)
血濡れの少年の目から血と混じって温かな雫が頬を伝う──
現実の世界で血塗れの少年はレミアの血肉を食しながら、レミアの胸元からパックリと裂いて現れた大きな口に喰われ、徐々に呑み込まれていく。
……血塗れの少年はレミアの体に吸収される寸前、あどけない顔でくしゃっと微笑むとレミアに告げた。
「……“ごちそうさまでした”……」
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