FILE02. -Prologue-

1/1
16人が本棚に入れています
本棚に追加
/20ページ

FILE02. -Prologue-

「──なあ、“首斬り馬車”って知ってるか?」 「知らない。またこわい話?」 「今から二十年前の話だ……事故で首を失くして死んだ御者が、死んだことに気づいてなくて、今もどこかの道を走り続けてるって話」 「それ聞いたことある。うちの妹も見たって……」 「でな? もしそいつに出会ったら……絶対にんだって」 「どうして……見ちゃいけないの?」 「それは知らない。ただ、生き残った人達の証言だと、そいつのを見た者はみんな……」 「みんな……どうなったの?」 「んだって──……」
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!