WORLD VERTEX(ワールドヴェルテクス)─下巻─

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涼加「嵐太!無事でよかった!」 「とりあえず次の話をしたいから、入ってきてくれる?」 遼矢「始之田さんに許可はもらってるぞー」 世來「それで、次はどうするのかしら」 「とりあえずこの地図を見てほしいんだけど」 祐菜「凄い...みんなの位置がわかるんだね」 「そう、喜善達に協力してもらったんだ、それでなんだけど、まだ会えてないのが柊と奈南と長善と叶翔で、ここから一番近いのが柊がいるブロヤートって街なんだ」 衣織「ブロヤートって明るいので有名な街じゃなかったっすか?」 世來「それは心配ね、一番心配なのは柊にかけた魔法の効果が切れてないかどうかですわ」 嵐太「急いだほうが良さそうだね」 「とりあえずはブロヤートに行って、柊と合流したらそこからどんどん東に進む感じでいこう」 遼矢「だな、ひとまず急ぐぞ!」 衣織「道案内は任せてくださいっす!」 世來「なんだか魔物の気配がだんだんと濃くなっていますわね」 遼矢「封印が解かれてるからってのもあるんだろうな」 嵐太「この新しい双剣があれば次は負けない」 祐菜「うちもアクセル仲間にしたし、心強いね!」 「きっと大丈夫だよ、進もう」 衣織「そろそろ着くと思うっす!」 遼矢「あ、あれじゃねぇか?」 世來「柊の気配があるわ、でも微弱ね...」 祐菜「とにかく急いだほうがよさそうだね」 衣織「ここっすよ!」 涼加「ん?なんか騒がしくない?」 遼矢「ほんとだ、なにを囲んでんだ?」 祐菜「柊の匂いがする」 世來「わたくしも柊の気配をあそこから感じますわ」 「とにかく見に行こう、急ぐよ!」 「すみません、通ります」 世來「通りますわ」 遼矢「すみません」 ?「誰だ?」 祐菜「柊っ!」 ?「彼の知り合いか?」 「はい、この人の仲間です」 ?「それはよかった、身元がまったくわからなくてね」 世來「意識がないのね、わたくしは桜本世來、彼の容態は?」 ?「私は村瀬優紀(ムラセユウキ)、医者だ、彼は今さっき急に倒れこんだ、あいにく近くに治療できる場所がなくて私がここまで来た」 世來「今さっきね、ぎり間に合ったかしら」 優紀「なんとかできるのか」 世來「ええ、任せてくださる?こう見えてエルセーラの出なんですの」 ˚✩∗*゚⋆。˚✩☪︎⋆。˚✩⋆◌̥ 嵐太「これ、柊が街を出るときにかけてたやつだ」 祐菜「そうだね、見たことある」 「でも生きてるなら一安心だ」 世來「これで大丈夫だと思うわ、持病の発作も出ていないですし」 優紀「大丈夫ならよかった、ひとまず私の家に案内するよ、彼を寝かせておこう」 優紀「ここが私の家だ、上がってくれ」 遼矢「布団どこだ?」 優紀「こっちだ、ここに寝かせてくれ」 遼矢「よっと、こんなむさくるしい男におんぶされたなんて知ったらふてくされそうだな柊」 涼加「起きたら言っとくよ、優しい優しい男前な遼矢様がおんぶして運んでくれたよって」 遼矢「やめろ」 衣織「毎回思うんすけど、仲いいっすよね」 「まあそうだね」 優紀「彼まだ起きてないのに心配じゃないのか?」 「そりゃ心配ですよ、でも」 遼矢「刺されたわけじゃねえし?」 涼加「それになんてったって」 祐菜「世來が大丈夫っていうんだから!」 嵐太「世來にかかれば生きてた時点でもう助かってんだよ!」 世來「そこまで言われると流石に照れますわね」 優紀「なんだかあなた達からは圧倒的な力強さを感じるよ」 衣織「それ、俺っちも思ったっす!」 「そういえば俺たちの自己紹介まだでしたね、俺は矢及尚斗」 衣織「俺っちは環座衣織っす!」 遼矢「俺は笹島遼矢」 世來「わたくしはさっきも言いましたわ、桜本世來ですの」 涼加「私は柏崎涼加!」 嵐太「俺は滝野嵐太」 祐菜「うちは猪瀬祐菜!」 「今寝ている彼は鷹取柊です」 優紀「みんな素敵な名前だ、彼を助けにここに来たのか?」 俺たちは今までにあったことを優紀さんに話した
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