WORLD VERTEX(ワールドヴェルテクス)─下巻─

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「ん.......」 あれ、空が見える... 俺、なんでここに... 「っ!叶翔!涼加!遼矢!長善!」 いない...?? 「奈南!祐菜!嵐太!世來!柊!」 誰もいない... 「...ん、あれは?」 俺の剣だ... マーラスの攻撃でボロボロにやられた。今周りに仲間は1人もいなくて、ここがどこかもわからない。俺はどうすれば... ?「ミィ!」 「この鳴き声!」 ?「ミィ!ミィ!」 「みいな!無事だったか!おいで!」 みいな「ミィ〜♪」 「よしよし」 みいな「ミィー!ミィー!」 ピョンッ 「あ、みいな!どこに...」 みいな「ミィ!ミィ!」 着いて来いってことなのかな...? みいながどこかに行こうとしていたから、俺はついて行くことにした みいな「ミィ〜♪」 「ここは...街?」 ?「うっわ、すっごい傷っすね...大丈夫っすか?」 「っ?!誰...?」 ?「なんすかその冷たい反応w俺っちは環座衣織(カンザイオリ)っす!小さいからって女子みたいだと思わないでくださいっす!」 「あ、はぁ」 衣織「君はなんて言うんすか?」 「俺は矢及尚斗」 衣織「尚斗か!よろしくっす!」 「よ、よろしく」 衣織「その動物ってなんすか...?見たことないっすけど」 「こいつはスコテ・モールって種r...」 衣織「あぁ!そんな話してる場合じゃないっす!着いてきてください!」 「はぁw」 ─衣織の家─ 衣織「よし、これでとりあえずは大丈夫っすね」 「ありがとう」 衣織「どういたしまして!」 「あの、ここってどこなの?」 衣織「んえ?!まさかの記憶喪失っすか?!」 「いや、記憶はあるけど...」 衣織「まあ訳ありっぽいっすね、いいっすよ、ここは大工の街、ファードっす!」 「ファード...?」 衣織「聞いた事ないすか?」 「うん」 衣織「えぇー!割と有名な街なんすよ?!」 「ごめん、俺この世界のことよく知らないんだ」 衣織「なるほど...そういう事っすね」 「え?」 衣織「いや、3日前の事件といい、尚斗が持ってる剣といい、察しがつくっす」 「事件...?」 衣織「3日前、突然世界中でたくさんの人が倒れたんすよ、んでお偉いさん達が調べたところによると、鬼弦の扉辺りの空が真っ黒に染まってて、マーラスが復活するんじゃないかって言ってるんっすよ」 「3日前...」 衣織「どうかしたっすか?」 俺はこいつに今まであったことを全て話した 衣織「そんなことがあったんっすか」 「うん、俺たちはボロボロにやられて、俺はついさっき目が覚めたけど、周りに仲間は1人もいなかった」 衣織「だから傷だらけだったんっすね」 「この動物、みいなって言うんだけど、仲間の大切な家族なんだ」 衣織「ってことは近くにいるかもしれないっすね!」 「そう、でも俺場所がわからないからどうしたらいいか...」 衣織「じゃあ、俺っちが一緒に行くっす!」 「え...?」 衣織「だから、俺っちが案内役になるっす!」 「いいの...?」 衣織「いいっすよ!っていうか俺っち、この街から出たいんす」 「へ?なんで??」 衣織「誰にも言わないで下さいっすね?」 「わかった」 衣織「ここ大工の街ってさっき言ったっすね、俺っち新入りとして頑張ってるんっす」 「うん。」 衣織「ただ、俺っちは別に大工やりたい訳じゃないっす、あと親方が最悪な人なんす。誰にでもダメだしばっか、一切褒めない、の割に自分じゃ何もやらないんす」 「そっか...」 衣織「まあ、それでも頑張ろうとはしてるんっすけど、出来るなら辞めたいっす」 「なら、一緒に行こう!」 衣織「助かるっす」 「俺も1人じゃ心細いから」 みいな「ミィ〜♪」 衣織「それは良かったっす、親方に話つけてくるっすね、ここ俺っちの部屋なんで、ゆっくりしててください!」 ガチャ 「あ、行っちゃった」 大工の街かぁ...弓道場作ったの思い出すな、みんな大丈夫かな
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