さよなら俺の平穏

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「なるほど、それで制裁を食らったと…」 「っす、これってよくあるパターンなんすか?」 「いいえ、レアどころか初めてだと」 「ですよねー」 亀甲縛りが解かれて解放された俺は、生徒会室で事情を話していた。何故かはわからないが会長と副会長以外は誰もいなかった。 「てことで俺教室戻っていいすか」 「駄目です」「駄目だ」 「ええ…なんでっすか」 「丁度暇で遊び相手を探していたからだ」 「会長と2人でいても暑苦しいし」 「あんたら本当に生徒会なんすか」 「だから!とりあえず…」 するとまた会長が俺の腕を強く掴んで近くにあったソファに押し倒してきた。目をぎらりと光らせながら、低い声でセクスィーに囁いた。 「遊ぼうぜ?雌犬」 「あーっババか!」 「また口に出てますし…馬鹿なんじゃないですか」 「…」 高級丸テーブルを3人で囲って自分の手で持つ数枚のトランプを見て思った。え?何やらされてんの俺。 「なにキモイ顔してるんですか貴方の番ですよ」 「…副会長、あんたも罵倒しかして来ないっすね」 「今決めました。負けた人は罰ゲームとして最初に勝った人の脇を舐めてください」 「勝った人も可哀想だしなんなんすか唐突に」 それからはもう副会長が出してきた罰ゲームで1位と3位は逃れるためにヤケクソになりながらひたすらババ抜きに集中した。 そして結果は、 「はーん!俺様が2位だな!」 「えっ…1位?」 「……」 まさかの副会長が俺の脇を舐めることに。ええっ普通にやだ! 副会長の方を振り返ると、俯いて顔色を真っ黒にしていた。確かに自分から罰ゲーム出しといてこのくだりは顔を見せられないよな恥ずかしいし。 「…あの、副会長、別に無理しなくても大丈夫っすよ」 ふわっと微笑んで救いの手を差し伸べてやった。俺優しいんで。 副会長は真っ青な表情を露わにして顔を上げる。 「はあっ!?舐めるし!寧ろ舐めたいから脇出せよ!!」 …???今俺の顔どうなってる? 「あっしまった素が…ええいもうやけくそだ!ほらさっさと服脱げ!」 「やめてせめて自分で脱ぐんで服掴んでくんな!」 ドタバタとソファの上で対抗戦を繰り広げる中、会長は傍らで鞭を高級タオルでふきふきして綺麗にしているとドアから誰かが入って来た。 「おい、会長の奴はいるか…って何してんだお前ら!?」 ドアの方を振り向くと担任の先生が飛び出しそうに目をむいてこちらを見ていた。 …何をしてるって…? 改めて自分の様態を確認する。副会長に無理やり学ランを取られてシャツもボタンを引きちぎられる程の勢いで脱がされて露になっている肌色。そして目の前にはハアハアと俺の両手を掴んで押し倒して犬のように興奮している副会長。 「…アーッ違う誤解なんすよ!!」 ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈ タグ追加ぁぁしてくださって有り難き幸せ!あとスターや本棚その他諸々…有り難き幸せ!!(2回目)
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