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病気のことが分かった日に、やっぱりその日はなかなか涙が止められなくて。
でも、この、44年間の経験を経て、感情を失くす、っていう特技?も習得していたから、だんだん泣かないでいられうようになって。
たっちゃんからは、その日に何回も現場から電話くれて。
電話に出るたびに私が泣いているもんだから、自分のショックな気持ちより私のことばっかり気にしてて申し訳なくて。
なーちゃんには、学校から帰ってきたときに正直にすべて話して。
なーちゃんもやっぱりわんわん泣いて。見てられなくて。
でもなーちゃんもたっちゃんに似て、悲しいことは考えない逃避型だから。
その日、かっちゃんとは違う部活仲間の同級生と公園で遊ぶ約束してたんだけど、「公園どうする?おことわりするならママも一緒についていこうか?」って聞いたんだけど、わんわん泣きながら「行く」って言って。
少し時間かけて泣き止んで、「目だいじょうぶかな?」って気にしながらも、なんと気持ち切り替えてちゃんと楽しく遊んでこれたみたいで。
帰ってきてからも「YouTube見ていい?」とか言って普通にテレビ見たり、普通に話したり。
ナルのこと心配しながら様子を見つつも、いつもとあまり変わらない様子で。
ああ。逃避してるんだなあ。
我慢してるんだな。って思ってはいて。
そしたら、「宿題やっちゃいな」って言った途端、みるみるうちにポロポロ泣き出して。またそこからひとしきり泣いて。
私も、なーちゃんに話をした時以外は、泣かずにいつもどおりにしていたのだけど、やっぱりそのときは一緒に号泣してしまった。
でも、ナル頑張ってるから、うちらはナルを信じてあげよう、見守ろう、みたいな話を一生懸命して。
なーちゃんも一生懸命それを受け入れて。
それから今日まで、なーちゃんもいつもどおりに生活してる。
ナルのお世話も一生懸命して。
たっちゃんは、先週から忙しくなって、日勤×夜勤×日勤みたいなハードな現場をこなしつつ、なーちゃんと同じようにいつもどおりナルと触れ合って。
一日のナルの様子とか、診断のこととかだけ聞いてくる感じで。
土曜くらいから元気なナルが戻ってきたし、その前からも、家族はおだやかに、笑顔でナルを見守りながらいつもどおりに生活できてる。
私も、3、4日寝れない毎日が続いたけど、週末くらいから少しずつ寝れるようになって。
昨日の夜は久しぶりにまとめて寝れた感じもするし。
とにかく大切な大切な我が家の新しい家族だから。
たくさんかわいがって、見守って。
いつもどおりに笑顔で過ごしていく。
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