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再誕
世界を形作る事、一人で幾度も繰り返してきた。
今、新たに創り出すは原初の物語……再誕させ新たなるステージとするための物。
一人で創り出す音色、一人で集めた音色、それらを織り成して曲とし奏でて物語となす
今、再誕させる物語は幾人もの音色も折り重ね曲に厚みと重みを加えている。
多様な音色、重ねられた音色、初めての音色、生み出される音色……そうだ、私はこれを望んでいたんだ。
良くも悪くも私の事を思ってくれる仲間はいるが、私の領域に踏み込める人はいなかった。救済としてではなく、他愛のない遊戯として
かつての私は一人だった。そして今も、仲間達をあえて断ち切ろう、全ては物語を創るために。
一切合切を失ってもいい、それで誰かを救えるなら……本望だ。
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