会いたかった?フランスからきた帰国子女

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「ちょっと聞いてる?」  その一言で目線を戻して我に返った、間宮が俺の名を呼んでいる事に気付かなかった。 「わ、わりぃ」 「ずっと上の空って感じ」 「そ、そんな事――」 「あるよ」  間宮はいたずらに笑った。俺が北大路を見てた事も考えていた事も気付いてる。誰かに気付かれてしまう程に意識がそっちに向かっていたことが恥ずかしくてたまらなくなった。
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