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「……っあ、はぁあ……! も……もう……! はな……ん……んんん!」
体操着の中にするりと手が忍んで、思わず体を揺らした。息をするのもままならない乱れたキスとは違って手先は優しく肌を伝う。へそをなぞって、上へ上へゆらゆらと滑らせて、くすぐったい。
唾液が口から零れ、溢れた涙は頬を流れて、シートを濡らした。力が入らない。
指先がおうとつを見つけたら、指の腹で転がした。強く愛撫すると腰が疼く。このまま俺はどうなってしまうのかと、ぎゅっと握りこぶしを作った。
――――シャラっとカーテンが開かれた。そこにはヤバいものを見てしまったと目を逸らした祐介が立っていた。
突然の事に俺も北大路も時が止まったように瞬きを繰り返した。
「ご、ごめん……お取込み中……だった?」
我に返って、とんでもない勘違いをされている事に気づく。覆い被さる北大路を吹っ飛ばして、祐介に駆け寄った。
「ちが……! 違うから! 変な勘違いしてるだろ」
「勘違いもなにも、さっきの行為が全てだろ」
「そ、それは、コイツが勝手に……!」
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