新生徒会長?権力再び!

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新生徒会長?権力再び!

 今日も元気に太陽はうるせぇ。張り付くシャツをパタパタと仰ぎながら、教室のドアを引いた。  時代が変わろうが、うちの学校にはエアコン設備がない。壁や天井に小型の扇風機が気持ち程度の風を送ってくれている。それでも無いよりかは断然マシなのである。  席についてひと息ついていると、後から登校してきた祐介が紙パックのミルクティーを口にしながらこっちへやってきた。 「おは。今日早いじゃん」 「朝練あったからな」 「ふーん、真面目にいってたんだな」 「当たり前だろ」 「根は真面目だもんな」 「褒めてんのか、貶してんのか」 「褒めてるに決まってんじゃん」  わかりにくい褒め方だと言い返すと、藍が遅めの登校をしてきた。こっちを見るやいなや、自分の席に荷物を置くことも無く、直でこちらにきた。
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