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そんな四人の活躍により、辺り一面を覆っていた幻妖の大軍はみるみる数を減らしていく。
「凄い……!!」
柊はあまりに圧倒的な光景に息を飲んでいた。
「小賢しい虫けら共が!!」
その状況をよく思わないヨシツネは勢いよく右腕を突き伸ばし、手始めに最も近くにいた雰斗を狙うが、しかし雰斗は身を翻して軽くかわす。
ヨシツネは更に腕を豪快に横に振り払って脇の雹虎を狙うが、しかし雹虎はそれすら軽く跳躍してあっさりとかわした。
悉くかわされて苛立ちを隠せないヨシツネは、次こそはと言わんばかりに柊に向かって右腕を突き伸ばす。
「きゃあ!!」
柊はどうする事も出来ずに悲鳴を上げると、
「阿修羅砲(アシュラキャノン)!!」
そこへ割って入った裕紀が、透明の腕の上位種である"阿修羅の腕(アシュラアーム)"を駆使して勢いを相殺してみせた。
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