~第漆幕~

7/10
前へ
/100ページ
次へ
雰斗は構えた砲口に刀の刀身を嵌め込むと形状が変わり、 「紫鏡煌砲!!」 通常よりも凄まじく鋭い光の砲撃を放ち、ヨシツネの腹部を貫く。 「ぐぁぁ!!」 それによりヨシツネが若干怯んで前方に屈むと、そこへ裕紀がすかさず走り寄り、 「くらいやがれ、阿修羅砲超連射(アシュラフルバースト)!!」 目前で軽く跳躍して渾身の最強の技を叩き込んだ。 六本のアームで力一杯全力で連打する単純な技だが、そのあまりの威力から反動も凄まじく、ヨシツネが顔面に多大なダメージを負う一方で裕紀も自身の両腕に激痛が走って表情を歪める。 その甲斐あってか、ヨシツネは前に屈んだ状態から押されて上半身が反り返った。 その勢いのまま背後へ仰け反りそうになるが、 「舐めるな虫けら共が!!」 辛うじて留まり、まだ地に足が着いていない裕紀目掛けて腕を振るう。
/100ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加