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ヨシツネは咄嗟にバッと顔を上げてかわすが、それでもヨシツネの顔面に縦一筋の傷が付く。
「がぁぁぁ!!」
「ちっ!!」
ヨシツネが勢いよく起き上がろうとした事で、ヨシツネの胸元に足を着いていた翔次は足場を無くし、不意に宙に放り出されそうになるが、
「鬼殺羅流四十式…」
その一瞬の間の咄嗟に、翔次はまるで針に糸を通すかのように正確にヨシツネの喉笛を貫いた。
「木ノ葉穿ち!!」
「がはァっ!!」
これも通常ならば致命傷だろうが、やはりヨシツネの巨体故にまだ足りない。
苦しみながらも漸く起き上がったヨシツネの胸元から翔次は落下し、そんな翔次を雰斗が咄嗟に受け止め、糸を伝ってその場から遠ざかる。
「貴様!!」
ヨシツネはそんな雰斗を逃がすまいと、翔次諸とも捕らえて鷲掴みにすべく手を伸ばした。
「旦那、後宜しく」
「雰斗…!?」
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