「New beatnik generation」

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「New beatnik generation」

インタビュアー『はい、こんにちわ。今日は若者の街Sに来ています。ここで今の若い人たちはこれからの日本について、どう考えているか聞いてみましょう。あ、すいません。インタビューの方に答えてもらってよろしいですか。将来の日本について若い人からご意見を聞いているのですが?』 チャラい若者『OK、なるほどね。んじゃ、俺っちのバイブスの限りに、遠慮なくソウルの叫びを込めて、ブチかましてもらうっす、サマー・オブ・ラブ! イェイ、ドラスティックな部分からトークしちゃうけど、俺っち的にはもはや資本主義の限界ってヤツを感じちゃっているわけよ。英米から端を発して中国やら韓国やら日本を巻き込んだ新自由主義経済なんてのは、もうグローバルな見方からすれば耐用年数が過ぎてるんじゃないかってね。前から言われているけど、ハイエクの自由主義的な考え方も資本経済の相対性としてはまだまだ未熟な論理な点があって、やっぱりベタな対抗論だけどケインズの有効需要の原理に基づいて国家の介入の是非ももっとディスカッションすべきだよね、ベイベー。そもそも今の経済ってホーリズム的な趨勢になりつつあって、実体経済からかけ離れた金融経済や資本経済に堕している、みたいな。これってヤバいよね。だからさ、俺っち的にはソ連の社会主義が崩壊したからと言って、それがイコールとしてマルクス主義が廃れたとは言えないんだよ、Oh YEAH! 原始共産制、農耕社会、工業化社会、資本主義社会を経て、本来なら社会・共産主義を掲げて国家を立ち上げるのがマルクスの論のはずなのに、ソ連は資本主義社会をすっ飛ばしちゃって社会主義に走っちゃったから、やっぱそこが国家がご破算になっちまったってな具合の一原因じゃね。だからそういう蹉跌があるから、マルクスの資本論や共産党宣言の限界とはあながち言えねえんじゃないかと。あと、こいつは私見なんだけど資本論は全3巻なんだけど、そのうちマルクスが書いたってのは最初の1巻だけで、その後は死んじまったから友人のエンゲルスが、マルクスのメモやら遺稿やらをまとめて編纂してエンゲルスなりの考えも交えつつ残りの2冊を完成させたわけだから、やっぱエンゲルスはもっと歴史的に評価しても良いと思うんだよね、チェケラッチョ。つーか、マジでエンゲルス、マルクスに尽くし過ぎ。エンゲルスがいなけりゃ、マルクスが後世に名を残す事はムリだったと思うのは俺っちだけの勘違いじゃねえと思う今日この頃はマジ卍だよね。ただ現代経済社会では資本主義を超克するエコノミック・システムを開拓できないから、キャピタルのそれを運用せにゃ世の中、それ以外で機能出来ないから現存の自由主義的なウェーブで進んでるけど。私有財産云々はいったん措いといてマルクスの目指すべき社会は人間皆平等みたいなわけじゃん。言ってることは良い事なんじゃね、マルクス爺さん。ただあのオヤジの言ってることはアイデアリズムが強過ぎて、その理想に俺っちたちは追いつかなかった。悲しいよね。だから格差社会とかで資本主義や新自由主義の限界が見え始めている、ジャパン、NO、グローバルな視点からでも今からエコノミカルな新体制を考えてほしい的な、ポッポッポー! ま、今の世の中じゃ現実的に軍事主義で世界の覇権を取るなんてファンタジーのレベルだから、戦争とは言っても当然ながら経済戦争で勝ち抜いて世のヘゲモニーを握るのはコモンセンスなわけで、しばらくはやっぱキャピタリズムの土台の上で踊らされるんだろーけど。あ、ついでにセイングしちゃうけど、労働問題や情報メカニズムの不透明さとか少子高齢化とかで、やたらとメディアが将来的に日本のピンチ的なアジをかまして、企業がイノベーションに力を入れるのは分かるけど、その大前提としてマンパワーが重要だと思うわけ、ヒア・ウィ・ゴー! 法人税が下がってそれを会社のストック・マネーにするんじゃなくて、市場にフローして日本経済全体の活性化っての。んでさ、プロレタリアートの小遣いが増えれば仕事のモチベーションも上がるってな流れで、そいつがイノベーションを促すんじゃないか、と。それってのは機械によるフル・オートメーション化を指すんじゃないよ。マルクス先生が言うように、労働者に対して危惧する物象化とか疎外とかは無しよ、ペペロンチーノォ! そ、AI化社会の到来ってのじゃなく。俺っち的にはなんつーか労働的にはAIがどーのこーので、2045年にはシンギュラリティ問題とかで、人間の仕事が奪われるとか騒いでるけど、刮目してほしんだよね。1950年代から今までAI革命的な事って2回ぐらいあって、意外と歴史はオールディなわけよ。今が第3次ブームって呼ばれてるんだけど、ディープランニングとかでセパレーションやグルーピングの能力、つまり、人工知能が向上するみたいな的が今の第3次ムーブメントが凄い所以なわけよ。だけどまだまだ特化的なAIが主流で汎用性の強いAIってのは発展途上中。噛み砕いていえば世間様がプロパガンダしてるほど、ムーアの法則に素直に従って急速にAIは進歩はしてないってこと。それをしてAIを万能としている風潮はちょっと加熱気味で、世論を勘違いさせてる嫌いがあるんだ、俺っち。そう、ちょい大げさにマスコミ関連は喧伝してる、みたいな、フラワー・ムーブメント! それにさ、ちょいと話はAI問題から逸れるけど、少子高齢化もヤバい部分が強調されて、人口の調節バランス的には現時点では統計学的観点からも歪な人口構造してるけど、それこそシンギュラリティと同意になる謂れを恐れずに言えば、一斉に高齢者の死亡者数が増える特異点の時期、もしくは迎える世代、変換期ってヤツかな。例えばベビーブーマーの頃に生まれた昭和ジェネレーションのモーレツ社員人種たちの大量DEAD的な。だからその辺の人口減少問題も加味して今のうちにジャポネーゼは考えないと、喫緊の問題ばかりの小局観でいたら後々シワ寄せが来ちゃうんじゃないかなあって、俺っちは生意気にも為政者の皆々にもトランスをアゲアゲにして、お友達内閣とかも良いけどさ、結果として米中露の三大列強の動向に惑わされないで、日本ファーストならず国際ファースト的な政策に取り掛かってほしーよね、ラブ&ピース!』 インタビュアー『以上でインタビューを終わりました。スタジオにお返ししまーす!』                          了
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