冬に恋しいもの

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顔を上げて 目の前の文治を思わず睨んだ。 よりにもよって こんな所で そんな大事な事を さらっと言っちゃった文治。 コタツから出られなくなっていた私には いい機会だった。 「最低! 文治!」 コタツから出て タンス(クローゼット)へと 向かった。 「おい! 何怒ってんだよ」 一番、分厚い奴。 あった。あった。 こんな雪の降る日に似合いの 真っ黒のロングダウンジャケット。
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