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遂に、俺の貯金が底を突いてしまった。
ヤバい!本当に【お金がない】と、遅すぎる危機感を持った俺は求人広告を床に広げると片っ端に電話をしまくるが・・・結果は敢えなく撃沈。
精根尽き果てた俺は床にうつ伏せになり項垂れると、ふと目に入ったフローリングの模様の一部がおかしいことに気付いた。
大きさにして、3cm程の正方形。
模様の違うフローリングに手を伸ばし、恐る恐る触ってみる。
すると、模様の違う部位の板が´スルッ´とスライドして、小さな空間が現れたのだ。
そぉっと中を覗いてみると・・・なにやら鍵穴らしきモノが見える。
今の俺は恐怖心なんかよりも好奇心の方が大きく勝っていたので、なんの躊躇もなくその鍵穴へ送られてきたあの鍵を差し込んでみた。
〈ガチャ〉
何処かで何かが解除された音がした。
よろけながらも、音のした方向へ猛然と駆けていく。
『何処だ?一体何処の何が開いたんだ!?』
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