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手紙の内容は・・・
俺は送られてきた少し重みのある封筒をハサミやカッターなど使わずに手で´ビリビリ´と無造作に開けると封筒の中の便箋を´スッ´と取り出す。
折り畳まれた紙切れを開き、目を凝らす。
そこには、殴ったような字でこう書かれていた。
しかも・・・たった5行でだ!
「久しぶりだな、樹くん。
私も妻も無事だから安心してほしい。
あれから、もう3ヶ月だ。
手紙と一緒に鍵を入れておいた。
きっと何かの役に立つだ。健闘を祈る。」
封筒を逆さにし、その中を覗いてみると内側に何かがテープで貼り付けられているのに気付いた。
俺はテープを剥がしてその何かを取り出すのが面倒臭かったので、封筒を´ビリビリ´と破いていき、その何かを取り出すと、その何かは手紙に書かれていたように紛れもなく鍵その物であった。
『………一体何の鍵なんだ?』
そして・・・この鍵が俺の今後の歯車を狂わせていく事になるとは思わなかった。
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