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『ジャラン♪』そんな聞き慣れた効果音が教室内に鳴り響く。
そして、黒板側の巨大な液晶モニターに問題と思われる文言が浮かび上がる。
―――第1問:ウラギリモノはだ〜れだ!?―――
『制限時間は15分、それまでに、みんなは、みんなの中に潜んだ《ウラギリモノ》を当ててネ!!』
僕たちの中に潜んだ裏切り者……?
「理・解・不・能!! 裏切り者とは一体なんのことだ?」
鬼瓦がここにいる全員の心の声を代弁する。
『ウフフフフ♪ もしかして、みんな、まだ気づいて無かったのかな〜?』
「何をだ……?」
『解答者のみんな、つまり磯烏亜音君、乙木迷太君、鬼瓦我此処仁有ノ介君、キヨスク猫子ちゃん、クビキリーナ裂鬼ちゃん、黒幕八兵衛君、多留実甘ちゃん、デス山デス子ちゃん、沼ノ底邪蛇丸君、ロール辺芸子ちゃん……』
デスラビットは僕たちの顔を一人ずつ見つめながら、名前を読んでいく。
『以上、10人のみんなの中に、一人 《ウラギリモノ》が混ざっていることに……ウフフフフ♪』
裏切り者……。
僕たちはお互いに顔を見合わせた。
この中に裏切り者が紛れ込んでいる……。
デスラビットの出任せ、嘘、そう考えるのが一番楽だった。
そもそも裏切り者とは、何を意味しているのかさえ分からない。
一番最初に頭に浮かんだのは、櫂が死ぬ間際、僕たちに言い残した言葉……。
―――裏切り者がいる、イニシャルは《K》だ、気をつけろ―――
そのことを指しているのか。
あるいは、職員室で見つけた一枚の報告書……。
その作成者である、僕たちのクラスに潜んでいた《監視者》のことなのか?
それとも、その報告書に記載されていた《テロリスト》の可能性だってあった。
ーーー結論、当クラスに潜んでいると言われるテロリストの情報は未だ掴めていないーーー
『それではルールを説明するから、目ン玉カッピらいて、よ〜く聞いてね〜♪』
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