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「……なぁ、福澤」
「ん?」
机の上を片付けようとしたとき、ガッと腰を両の手で掴まれて一瞬思考が停止する
「お前こんなに細かったの?」
あまり触られることの無い腰周りに触られる感触に少しゾワゾワとするも、そりゃ運動もしなければ家に引き篭り絵をひたすら描くんだからと言う
食べるには食べるし、食に疎いとか欲が無いわけじゃなく。原稿や締切に追われるとどうしても手につかず飯を後にする癖がつき、死にゃしないとカフェインばかりを摂るようになったのもあるかもしれない
「……まぁ、痩せたっちゃ痩せたけど。すげぇ細いわけじゃないし」
「どう見ても細いだろ……自覚ないのか?」
「そう言われても、華奢って訳じゃ……んっ、その触り方やめろよ」
腰を指の腹で撫でられたような触り方に睨むも、少し目をパチクリとさせた涼太郎に首を傾げる
「……弱いのか、ここ?」
「え、いやそうじゃないけっ……わ!」
どこを触られたとかじゃなく、触り方だと言おうとした瞬間なにか尻に硬いものが当たるのを感じて止まる
瞬時にそれが何なのか想像は出来たが、そうじゃないと思いたい俺もいて……とりあえずも触られている手を掴み顔を見るようにして振り向いた
「…な、何しようとしてるか分かんないけど。そろそろ離せよ」
見上げられている顔に強い視線を向けて手をどかそうと掴んだ手を引っ張ろうとした途端に逆に腰を引かれて声を出し驚くも、当たっているものへと押し付けられる
「りょ、りょた……なんか、当たってるから」
「わざとに決まってるだろ」
「わっわざとで、そんなもんを人のケツに当てんなっ、あほって……っ!?」
当てつけに文句を言おうと振り向いたまま、身体を離そうと思った瞬間にガクガクと腰を振られてわけも分からず変な声が出る
腰に当てられていた手は尻へと移動していて、意識しなくても右の方を掴むように揉まれているのか分からないが常に触られている感触と揺れに声が途切れ途切れになる
「……ちょっ、なに!りょうたろっ……あっ」
「昔お前こんな感じの描いてなかったか?……服着たまんまバックでさ、アホらしいってあの時思ったけど。ちょっと興奮する」
揺らされる腰もそうだけど、大きいものをこれでもかとズボン越しから当ててくる硬いブツに変に意識してしまいそうになり。押し付けてくる速度に、声が漏れてしまい熱がどんどん中心へと寄っていった
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