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ベッドに転びカーテンから覗く陽の光に今がまだ昼間であることに気付いて、頭の中を空っぽにしたいハズなのに色々なことを無駄に考えてしまう
「……今これ、1本はいってるの分かるか?」
「分かるか……って言われても、分かん……なっ!?」
急な違和感に声を上げて自分でもびっくりする
人のケツを解すのに実況しなくてもいいだろうがと言いたいが、変に意識をしたくない。かと言って、ケツになにか入っていることは間違いない
「……もうちょっと、足していいか」
涼太郎の声が後部から聞こえるなり「なにを?」と見ようとした瞬間に、冷たい感覚に抜いていた力がキュッと入ってしまう
描いた経験上で、力を抜かなきゃいけないとは分かってても入ってくることなんて人生であったことがなく……受けが攻めを受け入れるのにイヤイヤしちゃう理由も少し分かってきたがする
「つめっ……な、あっ……」
「ローションだよ、お前の買ってたヤツに付いてたやつ。最初は冷たくても後からどうせ熱くなる」
「だからって……お前、ケツに直接入れたでしょ!もっといたわれ!」
罵る言葉を吐きかけながらも、ムッとした表情の中。早くしたいのか何なのか、たまに太ももに当たるアレにビクリとしてしまう
「くそっ……ちんこのサイズでは負けても、ラップバトルなら勝てる気がすんのに」
「勝負して何になるんだよ、そんなの」
あっさりとバッサリと言われて顔をしかめる
さっきまでズボン越しで触れられていた自分のモノは既にパンツも下ろさせてしまったせいで恥ずかしくも剥き出して、童貞さながらキスだけで勃ち……四つん這いのまま顔を埋め覗けば元気そうなヤツがいる
「……なぁ、そのやっぱり尻解されてるの緊張するから自分の手で触ってていい?」
恥ずかしくて顔を伏せたまま言って後ろの動きが止まったのが分かった
「なら俺がやるよ」
「えっ、やっ……涼太郎はケツを」
「俺が勃たせたようなもんだろ、もう片手あるから」
その方がよっぽど恥ずかし過ぎて後ろからも分かる勢いで頭を横へと振り、後ろへと向こうとした瞬間ぐっと身が覆い背中に何が当たる……と思えば耳に軽い息がかかりビクッとなる
「……人にされた方が気持ちいいだろ?」
俺を覆うようにして耳元で囁かれ唇を噛み締める
反論する気もなく小さな声でスケベと言えば、身体を離しながらも鼻で笑うのが聞こえた
内心なんだよこの恋人みたいなやり取り!
はと予想以上に顔が熱くなるのが分かってきて、顔を上げられずに俺は枕に顔を沈め次にくる何かにドキドキが止まらなくて仕方なかった
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