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指先で上下に撫でられる上に、後ろの違和感で貧弱な膝が根を上げてしまいそうで声を枕に顔を押し付けて殺す
気持ちがいいのはあの時から知ってはいるし、喘いでしまったのも確かだけど……どうにも自分のあの声を受け入れなくて下唇を噛み息も少し不十分なくらい沈めて、先をいじるいやな音が聞こえてくる
「……ここ、やっぱ好き?すげぇ硬くなる」
「ち、ちがっ……んッ」
必要以上に指の先をクチュクチュと音を立て、わざとじゃないにしても耳を塞ぎたくなる
否定しようにも身体は反応をしてしまい、腰が浮きそうになるのを必死で堪えて手に力が入れた瞬間に奥底に感じ本能的に察する
「……りょ、りょたろ…」
「何……?」
この男がどこまでの情報を得て俺のことを抱こうとしているのか知らないが、確実に侵入して指が当たった所は……男しかないアレのアレだ
「そ、も……手と、止めよ?」
「……それはどっちのだ?」
そんなものどっちもだと言いたい気持ちは抑え、ケツの方だと答えようとした時だ
「あ、あっ……!」
グッと奥の方を突きつけられたかのような感覚に身体がうねり顔を上げる
「ここだろ、気持ちいいところ。知らないとでも思ったのか?」
「やっ、やらって……あ、あッ…」
身体で抵抗しようにもがいた所で押し寄せてくる言葉に出来ない快楽に、我慢していた声が溢れるように出てしまい。それと同時に扱かれていたモノも漏れ出していく
「やだっ……んぁッ、もっむりだ、て」
指でいい所を突かれ、激しく上下へと擦られて涼太郎の手の中で絶頂に達して白濁としたものが溢れ出してしまった
「……前もしたからか、あの時より量が少ないな」
「はぁ……は、覚え…てんの……?」
果ててしまった俺は四つん這いから横になり右手を見つめる涼太郎を下から見る、達してしまった瞬間に指も抜かれて身体が既にヘトヘトだ
「覚えてるに決まってるだろ、何年も前ならまだしも……1週間しか経ってない。未だにあの時のお前の顔は思い出せるよ」
「おっ…思い出すなよ、気色悪い男のイッた顔なんて……」
「……前にも言ったけど、お前の顔を思い出して何度か抜いたんだ。気色悪いとかそういう意味じゃない」
真剣に睨まれてしまい、しゅんとなるも……小っ恥ずかしさに目を逸らそうとした瞬間、太ももを撫でられて顔を上げれば至近距離の顔にビックリするも少し息の上がっているようにも思える
そして思い出した、こいつもこいつで勃っていたことに
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