苦労と疲労

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「言ってる意味が分からないんですけど……」  そう言葉にして、目の前の男を睨む。いや睨むと言うよりか、は凝視に近いかたちで見る  まるで人に1杯どう?と軽く勧めてる物だろうか、それがバカ騒ぎをする友達同士ならまだしも涼太郎とはそんな仲ではない。仲が悪いわけじゃなく、タイプが違う……と言うべきだろうか 「お前自身で試しにどんなものか、した方が話も面白く書けるんじゃないかと提案程度に言っただけだ。それとも使い方が分からないのか?」 「はぁ~~~~!?」  涼太郎の言い方に何故か煽られた感じがして、クソでけぇ声を口に出してしまう  俺の声に目を丸くする幼馴染みを前に、奴の手に持った物を奪い上げてポカンとした顔へと向けた 「アブノーマルじゃないりょたには、少し刺激的だろうが……」  だからといって俺がアブノーマルな男、では無いと言いたいが涼太郎に比べたら危ない奴なのだろうなと鼻で笑ってしまう。そんな独り言を頭の中で言い、もう一度ベッドの上へと座り履いていた高校の時のジャージに手をかけて膝まで下ろした  何をしているんだと見つめている涼太郎を横目に、己の持っているものを再度見つめる  可愛らしいピンクの色をして、サイズも親指位だろうか……リモコン式のバイブ君。俺としてはお仕置きとして攻めが受けに使う、であろう物として見ていたせいか自分自身で使うのに少しの抵抗がある 「……それ、どう使うんだよ」  そんな迷いを読み取られたかのような質問に一瞬間を置くも、まぁ胸とか局部にでしょ?と同意を求めながらも俺は答えた。同性愛に興味のない涼太郎に「お尻の穴に入れて前立腺に」なんて言ったとしてもなんのこっちゃだ 「……なぁ福澤」 「何?」 「俺がやってもいい?」  パンツを脱ごうかどうしようか考えた矢先、涼太郎の言葉に身体が止まる。それはどういう意味だ?涼太郎は真面目な性格だ、もしかして俺にやらせるのは心が痛み自分の身体でと聞いてきてくれているんだろうか? 「えっ……あ、や。涼太郎が……したいの?」  黙っているのもおかしいだろうと、少し様子を伺うように聞いてみる。真剣な顔で見つめながらコクリと頷かれて、ベッドから降りて俺は床にへと座り涼太郎を見る  頭がおかしいのだろうか、俺は涼太郎の……自分の理想である男のアレが拝めるのではないかと少し心が踊ってしまっていたのだ
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