慣れない雰囲気

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「……っ、りょた…」  いつの間にか首に手を回されて、距離が取れなくなっていることに噛み付いてくるキスに逃げようとした時に気付く  妙に尻を撫でられるのにくすぐったく思うも笑う雰囲気じゃないのは分かるし、いつも間近で見ていた男の顔が改めて雄としての姿にゾクゾクとしてしまう 「んぁっ、待ってって……!」 「……誘ったのは、お前だろ」 「そっ……そうかもだけど、ちっ…ちが……」  やっと逃げれたと思えばベッドに完全に倒れ覆い被さる様に涼太郎が俺を見上げていた  お互いに荒い呼吸で目だけを合わせている……さっきまで躊躇していた涼太郎の目が今度は少しギラついていて目を逸らしたくなる 「す、するって言ったて……別にムード作らなくたっていいだろ。恋人じゃないんだし、キスなんて……」  『しなくてもいい』と口に出せなく、唇を噛み締める。された瞬間に流されて受け入れてもいいと思ったからだ  しかも今1番バレたくないのは、俺がディープキスをしたことがないと言うことより涼太郎とのキスでまたも反応して勃ってしまったことだった 「……キスはしたくてしただけだ」 「かっ……関係なく男にキスなんてしたくなるなよ。もういいからとりあえず、涼太郎の……抜こうよ」  そっと服の袖を自分の股が隠れるかくらいに引っ張りながらも、流れるように涼太郎の膨らんだ部分を指先で撫でる  流石に直接手を入れる勇気はなく、ジーンズ越しに下から上へと指を動かすもそれに反応する涼太郎の表情をじっと見つめてしまう 「……ね、りょた体制変えない?」 「……やだよ」  即答に言葉を返されて息遣いが荒くなるのを察して、とりあえず身体を起こそうとした時だった……俺を押しつぶすかのように身体を重ねられてその衝動で手が挟まる  耳元で息がかかるのはまだ良かったものの、ヤバいのは俺の元気になりやがったアイツだ 「りょ…涼太郎……手動かせないからっ!身体退けてっ」  力づくで身体を起こしあげようと捻った瞬間、俺の手じゃない何かに自分の腰を押し付けてしまいゾクッと背中が浮く 「……んっ」 「さっき抜いたのに、また勃ったのか?」  押し付けられたものが涼太郎のものだと気付き、俺の中心部分が熱くなるのを感じた上に擦り付けられたものにまたも俺は声を出しそうになってしまった
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