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プロローグ
明日のことなんて誰にも分からない。
現に、私がそうなのだ。
音を立てるように私の足元から世界が色が崩れていった。
私が気がついた時には深く黒い闇の中。真っ黒で前が何も見えない。何もだ。色も。音も。五感が働いていない。私のからだは闇に包まれていた。長い孤独が私を襲い始めたのだ。
そんな中ようやく五感が機能し始めたかのように遠く遠くから、声が聞こえる。
とても耳障りで、だけどどこか懐かしい声。
梅雨空のように泣く日があっても、空は青く澄んでいる。空は泣かない。ずっと同じ。わたしを見守ってる。
空が私を繋いでくれている。泣いても、悔やんでも、最後は笑って歩けばいい。
そう教えてくれたのは、貴方でした。
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