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「それでは早速説明しちゃうね。まずこのカードを1枚ずつ引いてね。」
すると、目の前に2セットのカードの束が現れる。なんかトランプのようだ。
1枚目は
ジョブ 契約魔道士
幻獣と契約して戦う
スキル
[契約]
幻獣と契約することが出来る
[限界突破]
60秒間己の限界を突破し、あらゆる能力が通常の倍以上の力を発揮する。効果や発動時間は己の成長により変化する。発動後は反動で倦怠感に襲われる。
2枚目はスペードの7が描かれていた。
「さすがに今のままだと救世主になれないから君たちに最も適したジョブとスキルを渡しておくね。
そしてもう1枚のトランプの数字は、これから君たちにはある程度バラバラに異世界に飛んでもらうんだけど、その場所の生存確率を表しているよ。
みんなで一斉に同じ場所に送るとその場で全滅する恐れがあるからその防止ね。まあつまり、数字が高い程安全ってことだよ。
ちなみに君たちの人数は41人、1から10までの数字とジョーカーが1枚入ってる。ジョーカーは過去の生存確率0だから、引いた人は覚悟しといてね。あと60秒後に異世界に飛ばしちゃうから、心の準備とクラスメートに言い残したことあるなら伝えといてね。あ、いい忘れる所だったけど、カードの交換は自由だよ。」
クラスメートたちの言葉を全然聞かずに、あっという間に説明し終えると、女神様の頭の上に60の数字が現れてカウントダウンが始まった。
カードを再確認する。ジョブやスキルは良いとして、7ってことは生存率70%の所に飛ばされるのか。とりあえず高確率で良かった。
「わたし、どうしよう・・」
隣で泣きそうな声で木下さんが俺にカードを見せてくる。
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