転校生

4/12
4人が本棚に入れています
本棚に追加
/30ページ
「あなたの力を試させて。」 成宮が突然俺へ距離を詰めてくると殴りかかってくる。 「おわっ、あぶね!何すんだよ!」 成宮の連打をギリギリの所で交わして、受け流す。そして間合いが少し空いた瞬間に顔面に向かってハイキックが飛んでくる。 俺は身を屈めて避けると、成宮のスカートがヒラヒラとなびきながら、蹴りは空を切る。その瞬間白に水色の水玉模様が入ったパンツが俺の視界に飛び込んできた。 「おっ、ラッキー」 しかし、パンツが見えたことで一瞬油断してしまった。成宮の攻撃は蹴りは一撃ではなく流れるように、回し蹴りが飛んでくる。 避けきれず蹴りを腕で受ける。受けきれず床をゴロゴロと転がる。 なんて重い蹴りしてんだよ。 「お前、マジかよ。」 成宮は表情を変えることなく、凛とした態度で俺を見る。 今の一撃でわかった。成宮は恐ろしく強い。頭ヤバい系の水玉女だ。 「私の蹴りを避ける子に他のクラスメートもなかなかの潜在能力を秘めてる気がする。」 「何がだよ?おい!無視か!無視なのか!」 そう告げると成宮は微笑みながら俺の事を無視しして帰っていった。 「なんなんだ、アイツ。」
/30ページ

最初のコメントを投稿しよう!