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目を開けると腕の中には木下さんがいた。保健室で気絶したあとどうなったんだ。
「木下さん、しっかりしろ」
木下さんを揺らすとゆっくりと目を開けた。
「ここは?体育館?」
木下さんに言われて周りを見ると、確かに見覚えのある、いつも体育で使っている体育館だ。
そして、周囲にはクラスメートたちが倒れていた。片岡たちもいる。
成宮と雪原が近くで倒れていたのですぐさま起こす。
雪原は動揺しているようで、黙っている。
成宮は何かを知っているかのように壇上を見る。
「成宮、お前何か知ってるのか?」
「今に分かるわ。」
すると突然壇上が光出す。
そして光が止むとそこには白いローブを来た金髪の若い女性が立っていた。
「みんな起きなさーい。女神様が来ましたよ~」
どこからともなくフライパンとハンマーを取り出すと、ガンガン叩き出す。耳に響く音で次々にクラスメートたちが不機嫌に目覚める。
「パンパカパーン、皆さんは20代目異世界救世主に選ばれました。おめでとうございます。」
くす玉を割り、パチパチと拍手している。救世主?異世界?何言ってるんだ?チラリと成宮を見ると動揺することなく真剣な顔をしていた。
「前回の19代目の救世主もけっこう頑張ったんだけど、そこの彼女を含めて残り5人になっちゃったんだよね~そこで君たちにも救世主になってもらうことにしたの。君たちも何か言いたいことはあるだろうけど、聞かないよ~」
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