死人学級、崩壊中――生き返るのは僕じゃない

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■■■  少女の首を吊り上げていたロープが、ぷつりと切れた。  少女は畳の上に倒れ伏す。激しくせき込み、心臓と肺が動いているのを自覚した。  窓からは朝日が差し込んでいる。首を吊る寸前に見たのと同じ朝日だ。あれから数分も経っていないようだった。  時間の流れは、どうなったものなのか。  あれは、夢だったのか。それとも?  だがどちらにせよ、あの気のいい幼馴染はもうこの世にいない。彼女だけが戻って来た。散々迷って、かろうじて――それでも、最後は自分の意志で。彼の願いのままに。  けれど。  これから、また生きていかなければならないのか。こんな思いを抱えながら。 「ぐ、うあ……ああ」  みことの嗚咽が、すぐに泣き叫ぶ声に変わる。 「うわあああ……ああああ……!」  だがその背を優しく撫でる恋人は、死んでしまったので、もういない。 終      
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