ダメ人間の成長日記 パート3

1/1
前へ
/10ページ
次へ

ダメ人間の成長日記 パート3

ある日のこと、両親が急にヒビキのアパートにやってきた。 ヒビキの両親は彼女の友人から連絡を聞いていてヒビキのアパートがおかしいことになっている、そして教師からも勉強に力が入っていないと言われ、抜き打ちチェックで来たのだ。 そうしてヒビキのアパートを見た両親は絶句した。こんなにも酷い状況になっていたとは流石に思わなかった。 ヒビキは土下座をして「ごめんなさい、ごめんなさい」と言った。 「ハウスクリーニング……必要ね。コレは……」と半ば放心状態で母親は言った。 しかし、そこはダメ人間のヒビキ。内心は(業者が綺麗にしてくれる、ラッキー)という考えだった。 だが、そこは十八年間、親をしている母親はお見通しでこう言った。 「ハウスクリーニング代は自腹で払ってもらうわよ。仕送りで足りなかったら、バイトでもしなさい」そう、ヒビキの母親は言った。 まさに天罰。 こうしてダメ人間ヒビキはゲームに使うお金をハウスクリーニング代に回すことになったのだった。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加