2人が本棚に入れています
本棚に追加
ダメ人間の成長日記 パート3
ある日のこと、両親が急にヒビキのアパートにやってきた。
ヒビキの両親は彼女の友人から連絡を聞いていてヒビキのアパートがおかしいことになっている、そして教師からも勉強に力が入っていないと言われ、抜き打ちチェックで来たのだ。
そうしてヒビキのアパートを見た両親は絶句した。こんなにも酷い状況になっていたとは流石に思わなかった。
ヒビキは土下座をして「ごめんなさい、ごめんなさい」と言った。
「ハウスクリーニング……必要ね。コレは……」と半ば放心状態で母親は言った。
しかし、そこはダメ人間のヒビキ。内心は(業者が綺麗にしてくれる、ラッキー)という考えだった。
だが、そこは十八年間、親をしている母親はお見通しでこう言った。
「ハウスクリーニング代は自腹で払ってもらうわよ。仕送りで足りなかったら、バイトでもしなさい」そう、ヒビキの母親は言った。
まさに天罰。
こうしてダメ人間ヒビキはゲームに使うお金をハウスクリーニング代に回すことになったのだった。
最初のコメントを投稿しよう!