ダメ人間の成長日記 パート1

1/1
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/10ページ

ダメ人間の成長日記 パート1

今朝は非常に天気が良いと思われる。 寝起きの私がそう思うのは遮光カーテンの隙間から強烈に光が差し込んでくるからだ。 「はあ……朝か。時間は……10時か。……後一時間だけ寝よ……」 私はそう呟き布団を被りまた睡眠をした。 部屋はゴミだらけでキッチンは酷い状況。 私はこう見えて大学生である、が、それと同時にダメ人間でもある。 何もやる気がなく、何も関心がないダメ人間だ。 自分でそう思うくらいだから本物だろう。 それから汚れた空気で寝続けて11時になった時にスマホのアラームが鳴った。 悪魔の咆哮にしか聞こえないこのアラームを止めて、私はやっと起きた。 寝癖がひどい状態でのそのそと洗面台へ向かい歯を磨いてうがいをした。 「今日の講義、何時からだっけ……」 時間割を見ると11時15分と書いてあった。 つまり後15分だ。 「うっそおおお!」 私は大声を出して、隣の住民の壁ドンも気にしないで急いで仕度をし、リュックに講義の参考書とノートを入れ寝癖も酷いまま、急いで部屋を出た。 そしてダッシュで大学に向かった。 コレがダメ人間の日常である。女性だからマジメだというのは偏見だ。この世には私みたいな人間は山ほどいる。 そんなダメ人間の私の一日は半日たって始まったのだ。
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!