インコは味方?

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インコは味方?

肩を落とし膝をついて雑巾をかける。いい匂いがして、まるで床の上で美味しいミルクセーキを作っているようだ。この斬新な調理法で作られたストロベリーミルクセーキは、誰かの口ではなく、ゴミ箱に吸い込まれていった。 (今日1日、私は何をしていたのだろう。) お姑さんは笑顔で帰っていった。何も進展のない、でも盛りだくさんのゆかりの1日が終りつつあった。 ふと、インコの今日の世話がまだだったことを思い出す。1日一回は放鳥して給餌とお世話をしないと、インコだって不満が爆発する。いや、彼らにとっては人の世話は命に関わる問題だ。かわいいインコは私の癒し。 ゆかりは漸く気を取り直して、今日初めて自分のためにお茶を淹れた。そうよ、リラックスタイムが必要よ。 「ギャー、痛い!」 ゆかりは自分でもびっくりするような悲鳴をあげた。ソファーで遊んでいたインコに気づかず腰を下ろそうとしたので、焦ったインコが噛み付いたのだ。 インコはそのまま飛んで逃げると、定位置の戸棚の上を陣取った。上からじっとこちらを見下ろしてくる。 指についた白い噛み跡から、じわりと血が滲み出てきた。 ゆかりは噛まれた指を押さえながら、インコをきっと睨み返した。 「私が悪いの?私が」 そして、私は思わず叫んでいた。 「そうよ、私が悪い。どれもこれも全部、私が悪いのよ!」
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