視線 四 (完結)

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視線 四 (完結)

被害者宅は、家屋は全焼していないが、居間だけが爆発しているような壊れ方になっていた。爆発の力で二階の部屋まで吹き飛ぶような壊れ方になっている。焼け落ちたというより爆発して焼けた家屋と言っていいだろう。一階が爆破されたと言ってもいい。  被害者の男性は焼死体で発見されている。  爆発の影響を強く受けており、人間の姿をとどめていなかった。奇妙なのは、その爆発の様子を見るとどう考えても、まるで身体中に爆弾を巻いてあって、それが一瞬にして爆発したのではないかというより解剖結果になるという事である。 被害者の身体には火薬反応が一切無いのにである。被害者宅には、爆弾や火薬らしき物は発見されていない。  側にあった電気コードが、黒く焼け焦げているのが確認された。火元はここだろうとされているが、被害者が焼死した原因といえず、警察では未だに捜査中とされている。    なお、友人の証言にあった鉄道模型だが、被害者が焼死、居間も焼けてしまっても、可燃物でありながらも一切燃えず、そのまま残ってしまっていた。    詳細は、不明…………。
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