この大学文芸部にはドラマがある！

4話 ついに謀反！？ 部長の座を本気で奪おうとした件について

　さて、次の話に変わりましたが。白玉事件の話はもう少し続きます。というか、本当に白玉事件の前後にはいろいろ起こったのです。久しぶりにアオハルのとラインでのやり取りを確認したら、ほぼ毎日のように彼と通話をしていた。そんなあわただしい毎日だったのです。

　それは白玉事件の最中、正直な話私達三期生は、白玉なんかやりたくはないんだけどって感じでしたので。ほぼ無干渉の状態だったわけです。そのため、ゼミなんていう企画をやったわけです。

　そして、ノブナガ先輩がゼミのことをアオハルに丸投げしたことから向こうは向こうで白玉づくりに集中していたわけです。

　学祭にはやはり、実行委員会なる存在がいます。ウチの大学の場合、文科系の部活をまとめる組織と体育会系をまとめる組織があり、その二つが学祭の時には一つになって実行委員会になるという感じです。

　つまり、書類関係だったり模擬店のことについてもいつもお世話になっている「執行部」という人たちと行っていくわけです。

　そして、その執行部は各部の部長たちを集めたライングループを作って、そちらで学祭についての情報を発信していくのです。

　こちらの執行部、実は昔はかなり無能だったらしく。各部活からヘイトを買っていたようです。その考えは代を超えても引き継がれていき、二期生の方々も「執行部はダメだ」という考えを持っていました。

　そして、結局何が原因だったのかはもう忘れてしまいましたが。なんとその、各文化系の部活が集まるライングループでノブナガ先輩がブチ切れて執行部を責めるような長文を送り付けたのです。

　私たちは、白玉には無干渉ですしそもそも、部長たちのラインなのでそんなことが起こっているとは知る由がありません。何となく。部室で、ぼーっと雑談しているとカメラさんが勢いよく部室に入ってきて私たちの対面に座ってきました。

「もう、あいつダメだ。あいつに部長やらしてたら文芸部が終わる。ノブナガ先輩を無理やりにでも、部長の座から降ろそう！」

　それは本気の言葉でした。名前通りカメラさんは写真部と兼部しており、副部長でした。そして、写真部の部長から『文芸部ヤバくね？』とそのメッセージを見せられたのでした。