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はっきり言います。私はその提案をされた瞬間ワクワクが止まりませんでした。ついに来たか。三期生が結束してついに、この部を我らが物にする日がきたなと。
まぁ、私からは他人事なのです。次期部長はアオハルで決まっていましたし、こういった場合に動くのは私ではありませんでしたから。
そういうわけで、私はカメラさん寄りでしたが、アオハルは渋い顔をします。
「今じゃない」
「無理やり下ろすのは違う」
多分この時、私達は本気を出せば部長をアオハルに交代させることはできたはずです。それほど、ノブナガ先輩がやったことはひどかったのです。
文芸部の信頼を失えば今後の活動に支障が出る。最悪、「執行部はダメ」という思想が受け継がれているように「文芸部はヤバい」という印象が根強くのこる可能性もあるのです。
しかも、現時点で模擬店をやるなんで言い出しているのです。ちなみに文化系で模擬店を出したのは文芸部だけでした。恥でしかありません。
「お前がやらないなら私がやる」
カメラさんはそこまで言い切りましたが。アオハルは「邪魔しないで」とそれを止めました。彼には既に終わり方まで考えがありました。最終的に二期生は追い出す。だから、二期生には最後まで仕事をしてもらわないといけない。満足して終わってもらわないといけない。文句がでないくらい。
私も、アオハルには「今ならできる」「流石にノブナガ先輩はダメだ」と革命を勧めましたが結局意見は変わらず、そのままこの話は流れました。
後日カメラさんと他の二期生の先輩からノブナガ先輩はこっ酷く叱られ、この話題は終わりになります。
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