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2話 周辺大学の文芸部が集結!? マンモス大文芸部が主催する合同展示会がすごかった。
事は、二月あたりに起こりますが、まずは少し時間をさかのぼります。
私たちの文芸部は秋ごろに文学フリマに参加していました。文学フリマは小説などの文学が主軸の同人即売会です。各所で行っており、私達の地域の近くでも開催されていたのです。
私はその存在を知りませんでしたが、ノブナガ先輩のわがままにより私たちは参加することになったのです。しかし、配布する小説がありません。私たちは夏休みに急遽集まり、ゼロ期生のOBの先輩方の作品をかき集めて、文芸部の集大成的な本を作って配布しました。
文学フリマ自体には、私は行かずノブナガ先輩と一期生の先輩方で向かったと記憶しています。そして、その文学フリマの場にもう一人私たちの文芸部員が別の用事で来ていました。
我らが同期三期生の、カメラさん(写真部と兼部している女子部員)。彼女は、高校時代に入部していた文芸部の後輩たちが文学フリマに出たため、そのサポートに来ていたのです。
このカメラさん。当時の私はドン引きしていたくらい行動力の化身というか、常に何かをしている人でした。ゆえに、彼女の顔は広かった。
そしてこの文学フリマには、この地域で有名なマンモス大の文芸部も参加していました。そして、そこの文芸部の人とメガネさんが話している中で、たまたま話が入ってきたのです。
「周辺大学の文芸部を集めて展示会をやる予定なんですけど、良ければそちらの文芸部も参加してもらえないか、話し合ってもらえないでしょうか?」
メガネさんはもちろんこの場に、先輩方も来ていることを知っていたので、ノブナガ先輩を連れてきて、本格的に話を聞きました。
そうして、私達の文芸部もその合同展示会なるものに参加させてもらえるようになったのです。しかし、この合同展示会に向けての活動の中で事件は起きるのでした……。
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