0話 私について

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0話 私について

 まず、0話目ということでこのエッセイを読むにあたってのことと、文芸部に入る前。なぜ私が文芸部に入るくらい小説に夢を見たかの話からさせていただきます。  まず、このエッセイの一言に【誇張なし!】とありますが、身バレも怖いため場所や登場人物をぼかして書いています。そのため、誰が誰だかわかりにくいことがあるかもしれません。リアルであったことなので、結構登場人物も多めです。  そして、そのややこしさを少しでも無くすために、世代の呼び方を以下に統一させていただきます。 ・ゼロ期生 私が入部する前にいたOBの人たち。最初だけ登場するかも。 ・一期生 私の代より二つ上。私が一年時に入部した時に三年生だった人達。文芸部は三年生の秋で引退という流れでした。 ・二期生 私の代より一つ上。問題児集団であり、すべての原因。わがままで情緒不安定な部長ノブナガ先輩を中心に変人メンバーがそろっている。暗黒時代。 ・三期生 私の代。同期は4人であるが、多分メインは私とこの代の部長になる男、アオハルくんになるはず。 ・四期生 私の代の一個下。可愛い後輩たちであり。彼らもまた被害者である。 ・五期生 私の代の二個下。私達が引退しする年に入部してきた部員たち。  普通は何期生とか言わずに普通に学年で読んだりしますが、年が進むごとに学年も変わるので、いちいち言い方変えてたらこんがらがってしまいますから。よろしくお願いします。  さて、次は私の入部前の話になります。時は高校2年の中旬。絵でいえばラグガキのよう小説を少し書いていた私でしたが、ある日一つのファンタジー作品に出会いました。  かなりマイナーなので、内容は割愛します。  私はその物語に魅了され。自分もこんな物語を描きたいと本格的に執筆を始めました。そして、その執筆の場所こそ。当時グッドタイミングで始まったカクヨム。そして、第一回カクヨムコン。  10万字という気が飛びそうな量を恐ろしくも一ヶ月で当時の私は書き上げたのです。……好きって怖い。  毎日帰ってはスマホで書いて、投稿しての繰り返し。ついに、10万字にも及ぶ第1章を書き上げた。  その作品の名は【無影劇団】。劇をテーマにしたファンタジーであり、主人公は劇中に人が死ぬ違法な裏組織『闇劇団』に入団してしまうという内容。  もう今の私には書くことのできない、見えるのに触れられない財宝のような作品です。 ですが、この無影劇団。かなり叩かれます。  私が大好きなファンタジー作品は一人称と三人称が混合している作品でした。それに魅力されていた私の無影劇団も、同じように一人称と三人称が混在していたのです。  プロの作品ならまだしも、素人の文章では読めたものではないです。自称ネット作家兄貴達にボロクソに叩かれ、カクヨムコンはトラウマを抱えて終わりました。  しかし、私は描き続けます。次の年には受験と並行して5万字程度の第二章を書いてました。  もともと、私という人間は諦めの人間でした。習い事も、習慣も、なにも続かない私。そんな私が15万字もの量を書き上げといいうのは人生1番の成功であり。小説への熱は覚めることがなかったのです。寧ろ覚めてはいけないという思いが強かった。  そして、大学生。有り余る時間を創作にぶつけようとしていたら、部活動一覧に文芸部の文字。私は駆け出しました。これから待っている創作ライフに心を踊らせて……。  しかし、この時の私はのちに待つ嵐のような出来事たちなど。まだ知る由もなかったのです。
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