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一つの足音に私は顔を上げる。
「っ……。」
立っていたその人は、私を見て微笑んだ。
「…どうかした?」
「い、いえっ!…あの、ご卒業、おめでとうございます!」
「ああ、ありがとう」
少し照れた顔をして笑顔を見せる。
あぁ、この笑顔が好きだ…。
私は確信して紙袋を手に持つ。
「これ、部のみんなからです!…。」
「わっ、わざわざありがとな!見ても良いか?」
「はい!どうぞ!」
変な顔になって無いかな、
ちゃんと笑顔で返せているだろうか…。
もう、この気持ちともお別れしないとね。
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