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「何ですか?」
少し泣きそうな顔をした彼が一歩私に近付いてくる。
「…お前が好きだ。」
「えっ?」
余りの衝撃に言葉を失った私は、動けずにいた。
「俺と付き合って欲しい。…ダメ、か?」
不安そうな顔の彼が一歩近づく。
「あの、わ、私っ…」
私の目から涙が溢れた。
「っ悪い、泣かせるつもりじゃ…」
そう言って伸ばしかけた右手を下ろして彼が離れていく。
ダメだ、このままじゃ彼が離れてしまう…
「じ、じゃぁな、」
「ま、待ってくださいっ!わ、私は、」
「良いよ、無理しなくて。ごめん。」
振り返りでて行こうとする彼の左手を咄嗟に掴む。
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