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三日三晩飲まず食わずに戦い続けた狐は満身創痍、傷付けられた所からは血も妖気も止めどなく流れ出している。
明々白々、狐は劣勢に立たされていた。
それでも尚、抗うように九つに分かれた立派な尾を振り回し、月光に照らされても尚、闇よりも深い色の毛並みを持つ大狐は憎悪にその赤眼を細めた。ぎりりと牙を鳴らし、残り僅かな力で四肢を奮い立たせ、身体を持ち上げた。
『憎ィ......憎イィ......!!』
陰陽師は九尾を見据えると、左右上下に九字印を切る。
臨、兵、闘、者、皆、陣、列、在、前
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