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-1-「14歳をはじめる」
【雑記その1】
莇家の居候・月島詠子
「初めましての人は初めまして。そうでない方はこんにちは、詠子ちゃんです。
では、あらすじを読み上げますね。」
西暦203x年、春のこと。
何年経っても人々は争ってるし、かと思えば仲良くしてるし、あまり変わらない世界。
ただ、この世界では『オカルト』が共存していることだけは忠告しておきたい。
そんな、平和が続く世界にある島国、日本。
さらに、千葉県。
そして、香鳥市。
利根川下流にあるその街は、まぁ田畑の広がる片田舎。
住宅地からちょっと離れたところ、森林の入り口あたりに、ひっそりと佇む家が数軒。
あのベージュの家は『莇家』。
その隣の、深い緑の家は『七海家』。
道路を挟んだ向かい側にある、チャコールグレーの家は『二方家』。
昔から仲良くしていた三軒には、同い年くらいの子どもたちが住んでいた。
【はじまり】
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