-6-「スタートにこだわる」

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────…1年1組教室 1年1組担任 「えー、じゃあクラス委員長決めますかね。立候補、どんどん出ちゃって」 しーん… 担任 「だーよーな。そうだろーな。さて、どうすっかな。委員長決まらんと先には進めないんだこれが」 るこ 「じゃー私やりますかぁ?」 へい 担任 「はは……マジで?」 るこ 「なんすか。イヤなんすか」 担任 「いやぁ、立候補してくれるのはありがたいんだがね。莇、ちゃんとやってくれるのか? 入学式、爆睡してたんだから慎重にもなるだろ……」 るこ 「先生もうとうとしてましたよね」 担任 「ギクッ」 るこ 「というか、結構な人数うとうとしてましたよ。教頭先生も含めてですね 先生ぇ。私が居眠りしてたから役職向かないってなら、教頭先生にも物申さないと」 担任 「はぁ……揚げ足取られたな じゃあ、やるか?やるからには責任持てよ」 るこ 「ほどほどに。じゃあ副委員長とか決めていいですか?」 担任 「あ?まぁ、いいぞ。ここからは委員長が仕切ってやってくれ 副委員長1人、書記2人を決めてくれ」 るこ 「はーい じゃ、委員長の莇なんですけども。私と副委員長やりたい人っ、ハート」 きらっ くすくす…… るこ 「おー、笑顔笑顔。いいことだね! やっぱり私はですね、どうせならのんびり楽しい1年にしたいと思うんですわ。できることなら合唱コンとかも1位取れたら最高だよね〜。ね、そう思わない?せっかくだしさ!」 ……ざわざわ…… るこ 「調子づいてきた? よーし、じゃあまずはリラックス。首回して〜、肩回して〜、ほらそこの!ニヒルなボーイもリラックス〜!」 わいわいがやがや……! るこ 「ええやん。じゃ、副委員長!」 生徒 「じゃ……じゃあ僕やります!」 るこ 「はい君〜 書記2人!」 生徒 「私とこの子でやりまーす!」 生徒 「はーい!」 るこ 「いえーす 先生ぇ、終わったでゲス」 担任 (……すげぇな。アイスブレイクもお手のもんだな しかも、『こいつに副委員長やってほしいが、まず手挙げないだろうな』っていう理想的なヤツに手を挙げさせた。偶然かもしれんが……) るこ 「せーんせぇ?」 担任 「ん、ん?」 るこ 「次、係とかですか? どんどん決めちゃいましょ!」 にっ 担任 「……ははっ、あぁ、そうだな。頼むよ、委員長」
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