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「わーっ! わーっ! 待って」
無口で、クールで、どんなことにも表情を崩さない。そんな彼女にだれが言いだしたか、ついたあだ名が不動の氷室さん。
その彼女が今、顔を真っ赤にしながら、必死の形相で懸命に叫んでいる。
僕の知らない氷室さんの一面に、ある種の感動を覚え、僕はますます彼女に好意を抱いた。
だから、僕も彼女に負けないように大声をだす。
「あなたのことが好きです!! つきあってください!!」
刹那、彼女は叫ぶのをやめ、ジロリと僕を睨んだ。
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