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「……いいよ。翔になら、何されても。」
俺は唇を離すと翔の耳元でそう呟いた。
これは俺がずっと思ってきたこと。俺だって男子高校生だ。もう恋人なんだ、興味くらいある。
「……どこでそんなの覚えてきたんだよ……俺、手加減できないぞ。」
「だから翔にだったら何されてもいいって言ってるじゃん。」
肩に手をかけ目を見つめて言う。
目が合うと翔はちょっと赤くなった。
なんか可愛い。そう思ったも束の間。翔は俺を持ち上げるとそのままベッドへ運んだ。
「……足は痛まないか?」
翔にそう問われ捻ったことを思い出した。もう全く痛くない。きっと一時的なものだったのだろう。
「足は大丈夫……それより……人……来ないかな……?」
さっきから廊下から人の話し声が聞こえるのだ。俺ももちろんヤる気だったが、声が聞こえて少し怖気ついてしまう。
「ああ……昼休みだからな……でも鍵かけたからすぐ扉が開くことはないし、大丈夫だろ。」
いつの間に。
驚く俺を見て翔は不敵な笑みを見せる。
「こういうスリリングなのも良いだろ?」
「よ、良くない……!やっぱり初めてはちゃんとしたところがいい……!」
「もう無理だ。待てない。ベッドあるしちゃんとしてるだろ。声抑えてな。」
「それとこれとは違っ……!」
翔は俺の言葉を唇で遮った。
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