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新しい教室に入るとすでにたくさんのクラスメイトがいた。新学期となると、クラスの雰囲気ができるまでは結構騒がしくなるものだ。
だがしかし、それを踏まえても俺たちのクラスは異様なほど騒がしかった。特に女子だ。どの女子もどこかソワソワしていて「どんな子かな?」「かっこいいのかな?」などと話している。男子たちも「こういうのはだいたい普通な奴なんだよ」「部活興味あっかなー」と新学期らしくない話をしている。
「なんか、みんなテンション高くない?」
「渉、知らないのか?今日から転校生が来るらしいぞ。あー学年主任のクラスだから俺らのクラスだな。」
「そうなの?!知らなかった!教えてよ!」
「なんでだよ。別に言う必要ないだろ。」
「ありますー。男の友情を育むんですー。」
「なんで転校生が男で話が進んでるんだよ。女かもしれないだろ。」
「え、まじ?みんなの反応からてっきり男かと。」
「ま、男らしいけどな。」
「なんだよー!」
まさか翔まで知ってるとは思わなかった。少しだけショック。
それからは転校生はどんな子か、いろんな想像を膨らませたところでHRのチャイムが鳴った。
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