転校生

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 「はい、おはよう。今日から2年生ということでクラスが代わったが、これから1年よろしくな。  さて、みんなも知ってると思うがここにいるのが全員ではない。この春からここに通うことになった転校生がいる。今から自己紹介をしてもらうから良く聞くように。  相京くん、入っておいで。」  学年主任でもある担任が転校生を呼ぶ。  教室に入ってきた転校生を見て俺は、いや、クラス全員がその姿に釘付けになった。  180はあるだろう身長に程よい筋肉、街を歩けば声を掛けられない日はないだろうと思うほど整った顔。完全な美にそこにいた全員が見惚れていた。    めちゃくちゃかっこいいけど、翔の方がかっこいい。  釘付けになりながらも俺はそんなことを思ってしまった。  転校生が注目を集める中、自己紹介を始めた。この自己紹介でクラスメイトは別の意味でまた驚くことになる。 「はじめまして。東京から来ました、相京光(あいきょう ひかる)です。これから、よろしくお願いします。  あ、俺はゲイなんでそこんとこもよろしくお願いします。別に無理に仲良くして欲しいとか思ってないんで。」
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