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―――どこかの刑務所―――
化け物のような男が真っ暗な空間に座って寝ていた。
「ベーク。あの男だな?今回の殺す相手は?」
小柄な男は男は遠く離れた所で小声で言うとベークと呼ばれた男は答える。
「そうだあの男だ。こんだけ離れてるからって油断するなよ?相手は化け物だぜ。」
「あぁ分かってるよベーク。ところでそろそろ殺しにかからないか?うずうずしてきた。」
小柄な男がそう言うとビュンと言う轟音が真っ暗な空間に響きぐ次にしゃっと言う肉がつぶれるような音がした。
「ベーク?大丈夫か?」
ベークの反応はない。あたりには異様な静けさがひろがる。
小柄な男は異様な気配を感じ取り当たりを見回した。
足下を見るとベークの腕らしきものが2個転がっていた。
なるほど、ベークは死んだんだな。
小柄な男は状況を理解すると次にベークが死んだ原因となる物をさがした。
見ると遠くに巨体の男の姿が見えた。
あれがあの男か。だがあいつあの距離からどうやってベークを殺したんだ?
あの男を観察しているとまた
ビュン! という轟音が俺の腹元をかすった。
駄々の風圧でこの威力!?さすが化け物だぜ!
小柄な男は手を広げると手の先から糸が出てきた。
「わりぃな!あの男、いやスター!俺は能力者!相手が悪かったな!」
男の手から出た糸は洗練された鋼鉄をも砕きスターの体に巻きついた。
「よっしゃ!捕まえたぜ!あばよ!」
男はそう言うと鋼鉄をも砕く糸を凝縮させた。
普段はそれで終わるはずだった。だが―――
「なんで死なねぇんだ!鋼鉄をも砕く糸だぜ!?」
「俺様にはこんなチンケな糸はきかねぇぞ?」
「バカな!鋼鉄をも砕く糸だぞ!?なんでそれのフルパワーを食らって無傷なんだよ!」
小柄な男が焦って言うと
「そんなこと考えれば分かること。なぜすぐに人に聞く?俺様を殺そうとしていたんじゃねぇのか?」
スターはそう言うと男の腕を掴んだ。
男は手から糸を出しスターの顔に向かって糸を出した。
だが全くと言っていいほど効かない。
「最近の奴は骨のねぇやつばっかだ。お前たしか殺し屋の中で3番目なんだっけな?」
男はスターの腕から離れようとする。が、男の力は人間とは思えないような力で離れようとすると骨が折れる音がする。
「弱者は死ぬしかねぇ。わりぃけど弱者のお前には圧死がお似合いだ。じゃあな。」
スターはそう言うと男の体を握り潰し男の臓器は暗闇の中に消えてった。
「おい。カメラで見ている温室のバカ共。お前らみたいな権力にものを言わせた弱者も必ず殺しに行く。だから待っていろ…」
スターはそう言うとライカーズ刑務所の壁を殴り粉々にし刑務所から脱走した。
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