第26章 幸せになってほしい

21/27
前へ
/671ページ
次へ
「すまん」 
せめてもの謝罪の言葉をたった三文字でしか表すことができない自分自身がもどかしかった。
 だけど、二人の表情はどこか晴れやかで。
 「謝らなくてもいい。わたしだって真央に会いたい」
 「全然覚えてないけど、わたしだって会ってみたいな」
 気遣いの言葉でもなんでもなく、それは本心でそう言ってくれているのということがヒシヒシと伝わってきて、改めて大きな感謝の気持ちを彼女らに対して抱いたのだった。
/671ページ

最初のコメントを投稿しよう!

24人が本棚に入れています
本棚に追加