エピローグ

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「二人とも浮かれすぎ」 それだけに、いきなり投げかけられたその言葉には心底ギクリとしたし、なんだかものすごく恥ずかしい気持ちになってしまった。そしてそれがものすごく聞き覚えのある声だっただけになおさらだった。 しかし、ここで1つの疑問が生じた。あいつは今、宇宙に帰省しているはずだ。こんなところにいるはずはない。 案の定、そこにはあいつの姿はなかった。だけど、代わりにひとりの小さな少女がこちらをただただ見上げていた。 そのクリッとした瞳にクールな表情、佇まい。自分でも不思議に思うけれど、俺はすぐにその娘の正体がわかった。
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