エピローグ

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そして、少女は、俺と真央の方に交互に視線を配りながら口を開いた。 「二人とも、何かお願い事、した?」 彼女特有の抑揚ない言葉つき。しかし、その表情はどこか深刻なものだった。 「ついさっき、二人の願いがわずかに共鳴した。前みたいに大きな力じゃなかったから周りへの影響はなさそうだけど…」 本来なら何を言っているのか実感が湧かない内容なのだろうけれど、俺はすぐに彼女が言っていることがわかった。だから間髪入れずに答える。 「そういや、さっき初詣に行って願い事したけど」 「それだけ?」 「ああ」 初詣に来ているのだから、お願いをする。これはラーメン屋に入ってラーメンを食べるくらいに当たり前のことである。 「なんてお願いしたの?」 彼女がただの興味本位でそのようなことを聞いているのではないことくらいはわかった。
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